あれから二週間・・・

ドイツに戻って来てから突如、始めることになった娘のトイレ・トレーニングも、
二週間ほど経過しました。

子供の「オムツからトイレへの移行」は、まるで大人が「トイレからオムツに移行」するかのように勇気のいることだと聞きかじっていました。それ故、本人にプレッシャーを与えないように、そして自分自身も焦らずノンビリ構えるつもりでいたのですが、やはり子育ては育児書通りにはいかないものです。予想外の展開に戸惑う二週間でした。

母親が気長に構えて、全然、期待しないようにしてプレッシャーを与えないようにしているというのに、本人が俄然やる気満々なのです。

レーニング開始の朝、「失敗しても良いからねー」と幼稚園に送りだすと、「失敗しないよ〜」と自信満々で出て行った娘。もちろん、練習したこともないのに、いきなり成功するはずもなく、最初の一週間は洗濯物の山と向き合う日々でした。それは予想していたことなので、全く何とも思わなかったのですが、失敗し続ける日々の中で、娘がすっかり意気消沈して、家に帰ると「マミー、マミー」と普段の娘とは思えない甘えっぷりを見せるようになっていました。精神的には比較的落ち着いているタイプの娘なので、幼稚園に通い始めた頃でさえ、そんな不安定な様子を見せたことはありませんでした。

母親と子供とはつくづく不思議なもので、物理的には既に離れてしまっても、精神的には、まだ一心同体時代を引きずっているんでしょうか。上手く行かなくて、意気消沈状態にある娘を見ていると、私もすっかり、影響されて、うろたえてしまいました。

客観的に考えれば、「人生初のちょっとした試練よね、頑張れ!」と言う程度のことですが、もう「そんなに辛けりゃ、止めたほうが良いかなぁ」とつい思ってしまうのです。しかし、娘の方は、止めたい訳ではなさそうで、失敗するのが悔しいだけのようで、トイレには進んで足を運びます。
大げさだと頭では分かっていても、家事していても、学校に行っていても、ふっと頭に娘が失敗して情けない気持ちになっているんじゃないかと言う思いがよぎる日々でした。

まったく、ペースを狂わされちゃいましたよ。そんな一週間を経て、ようやく、一度、幼稚園で成功したという朗報を聞くことが出来ました。翌日には家でも成功!立ち会った私は殆ど泣きそうで、2人でトイレで抱き合って喜びました(何をやってるんですかね、、、私)。

そうして上手くコツが掴めると同時に、娘も元の元気な状態に戻って行き、昨日は、一日、着替えもせずに過ごすことが出来ました。ああいうものは一度成功するのが大事なんですねぇ。

それにしても、トイレ・トレーニングごときで、こんなに振り回されるなんて、まだまだ母親修行がたりませんわ。。。