Indoor Spielplatz

引っ越し前の最後の土曜日。一緒に過す予定の友人が「何がしたい?どこに行きたい?」と聞くので、「取り立ててどこかに出かけたくはなくて、むしろ、住んでいた地区でいつもの週末を味わいたい」と話していました。お天気だったら、友人親子と公園で遊び、ライン川沿いを散歩して、何度となく一緒に過した友人お気に入りのIce Cafe(アイスクリーム屋さん)でアイスクリームを食べようと約束していました。

ところが今日はあいにくのお天気。急遽、Indoor Spielplatz(屋内遊戯施設)に行こうと言う話になりました。デュッセルドルフにもIndoor Spielplatzはありますが、浮気心が出て、友人が良い評判を聞いたという、隣町Neuss市にあるLogolinoへ。ちなみに デュッセルドルフでよく行っていた施設の名前はBobolino。遊戯施設にはイタリア語っぽく、「なんとかリーノ」と名付ける不文律でもあるのでしょうか。。。。

Logolino、入った途端、目の前にワニがお出迎え。

ワニの口の中に沢山子供が入り込んでいる時は彼らの重みで口が開いているのですが、子供達がどんどん外に出ていくと、ワニのお口が閉じるという仕組み。おおおおお・・・・楽しそう。私が遊びたい。

滑り台、トランポリン等、Bobolinoにあるものは大抵ここにもある感じですが、今日の施設は、長女が遊ぶのに丁度良い難易度の物ばかりでした。仲良しのJanneくんと一緒だったことも更に手伝って、娘とJanneは、もう親なんて気にせず、ガンガン二人で遊びに夢中です。お陰でゆっくり友人とカフェ・ラテ片手におしゃべりすることが出来ました。

ライミングウォールにも初挑戦。難なく登って行く姿を見て、体重が少ないっていいなーと思う母です。うらやましいwww



そして、二人が最も興奮したのが、カート!

Janneが走り屋の顔になって、周りを蹴散らして進む姿にママも苦笑。典型的なドイツの元気な男の子と言う感じのJanneと遊ぶ時の娘は、弾け具合が更にグレードアップして、汗だくで走り回ったり、大笑いしたり、いつも大騒ぎになるのだけど、そんな満面の笑みを見るのが好きでした。このコンビ、もうすぐ解消かと思うと寂しい限り。

Logo-Lino Neuss
Geschäftsführung:
Katrin Scholz
Römerstraße 132
41462 Neuss

Caféの思い出 その3

今日は長女の幼稚園での仲良しガールズでお茶@Spiel Cafe。

遊び道具が室内にあるカフェで、出来たばかりの頃は砂場まで室内にありました。娘が小さい頃は子連れ同士で誰かと会う時は、普通のカフェだと気が引けるので、ここをよく利用したものでした。100%子供向けの可愛い内装を初めて見た時は、なんだか「子連れで遠慮なく過して良い場所」という感じを覚え、テンションが上がったのを思い出します。今じゃ、相当図々しくなって、子供厳禁以外の場所なら、どこでも行っちゃうのですがwww。

Café Lätzchen
Hansaallee 40
40547 Düsseldorf


今の幼稚園に入園して1年弱、ずっと仲良しだった3人組。年少さん同士と思えない程、トラブルがあれば譲り合ったり、助け合ったり、お互いに優しく出来る関係には、傍で見ていてホッコリさせられたものでした。娘は、これまで、併せて二回程、転園を経験しましたが、超楽観系な性格故か、常に「新しい幼稚園?行く行く〜!!」と、転園で生じる別れに一切振り向きもせず、新しい幼稚園に移ってきました。しかし、この度は少々様子が違うようです。日本に帰るのは楽しみではあるけれど、仲良しガールズと会えなくなるのが寂しいと、折に触れて口にしています。

離れがたい友達。生まれて初めての感情、教えてもらったね。

Caféの思い出 その2

週末、長女はお友達の誕生日会にお呼ばれ。その隙に私は次女と大学院同期の友人とランチをしました。場所はBazzer Cafe。デュッセルドルフには素敵なカフェは沢山ありますが、子連れでリラックスできるカフェというのはそんなに多くはありません。しかし、ここは建物の前の潤沢に駐車場があり、車でのアクセスが良好。街中から外れているので、人でごった返していません。更に比較的、テーブル間のスペースがゆったり取ってあるので、バギーで気楽に店内に入れます。そんな子連れ親にとってのハードルが低い環境に加えて、ガラス張りで光の沢山降り注ぐ店内、素敵なインテリアな上に、コーヒーもお料理もおしゃれで美味しい♪街中に系列店がもう1店舗あり、そちらもかなり人気のカフェですが、子連れには断然、こちらです。一体、何度、足を運んだことでしょう。。。思い出深いカフェの1つです。

それにしても皆、考える事は同じなのか、今回は偶然、長女の幼稚園のお友達一家と席が隣り合わせになりました。我が家と同じくお子さん二人の家庭です。その他にも子連れファミリーがちらほら。どこのカフェも子連れ客に嫌な顔をする訳ではありませんが、窮屈なテーブルの間を気を使いながら、バギーを押しながら席を探したり、縮こまって座ったりするのも、なかなか億劫なもの。何気ない週末、このカフェには幾度もお世話になりました。

帰国まで2週間と少し。ここに来るのも最後かなと思いながら、美味しいコーヒーを飲んだ土曜日です。

(これは少し前の写真。光が一杯な店内です。絶妙にカーブしたテーブルがスペースを有効活用することに貢献しつつも、いい雰囲気を創出しています。あーこのテーブル欲しい、、、置く所無いけど。。。。)

Bazzar Caffe GmbH
Schlüterstr. 3a
40235 Düsseldorf

Imagination

しばらく前から少しずつ片鱗は見せていたのですが、我が家の4歳児、最近、激しく空想の世界に遊んでいます。例えば、幼稚園で仲良しの年少さん女子ちゃん達には、それぞれ「透明なお友達」がいるそうで、一緒に遊ぶのだと真顔で語ってきます。ちなみに娘の「透明なお友達」は「はるなちゃん」という名前だそうです。

こんな分かりやすい空想なら相手もしやすいのですが、現実と混同してしまうような内容もあり、当初は「嘘はいけないよ」と注意していたのですが、とても戸惑った様な、残念そうな顔をするので、とりあえず、罪も無い空想なら、そのまま受け流して見守る事にしました。それにしても最近は言葉も上達し、しっかりしてきたと思っていたのにどうして理不尽な話ばかりするのだろうかと不思議に思って、試しにgoogleで検索してみたところ、出るわ、出るわ・・・どうやら現実を言語化することに加えて、思考までも言語化できるようになってきた3、4歳という年齢に特徴的に見られる現象のようです。まだ、脳が未発達な為、考えた事を現実と区別できずに語ってしまうとのこと。そういえば、娘はこの頃、見た夢の内容もよく具体的に話してくれる様になりました。幼稚園近くのオーバーカッセル地区をHexe(魔女)になってホウキに股がり、お友達と飛び回った等、事細かに説明します。どうやら娘は「思考の言語化」という発達が夢や空想話となって現れている様です。

昨日は、お友達の誕生パーティーでご馳走になったケーキについて語ってくれました。

「イチゴとね、ゼリーとね、小さなハローキティがみんなのケーキに一つずつ載ってたのよ」

実は私も娘のお迎えの際に、そのケーキをご馳走になったので、中身は知っています。イチゴと生クリームのケーキでした。ゼリーと小さなハローキティが一人一つずつ載っていたというのは娘の想像です。知らなかったら信じちゃうところです。ゼリーは彼女の最近はまっている食べ物。ハローキティは以前、私が娘の誕生日にマジパンで作ってケーキに載せたことがあります。その時は一体だけ作って真ん中に載せたのですが、昨日のお誕生日会で幼稚園のお友達が沢山来ているのを見て、「キティは一人一つずつ載っていたほうがいいな」と思ったに違いありません。きっとご馳走になったケーキをベースに、自分の頭の中で理想のバースデーケーキを思い描いたのだと思います。4歳児、実に面白いです。

親としては振り回されてちょっと困りますが、人生で「透明なお友達」と遊べる時間はとても短い。どんどん一緒に遊んで、空想して、誰かの気持ちを想像できたり、自分の未来をイメージ出来たりする、心の力を養って欲しいなと思います。私は紋切り型に「嘘はダメでしょ!」と叱るイケズな母親にならぬ様にしなくては。

「心で見なくちゃものごとはよく見えないってことさ。肝心なことは目には見えない んだよ」
サン・テグジュペリ「星の王子様」キツネの言葉)

Rundgang 2014

先週を以て、3月迄は帰国準備に専念出来る様になったので、ゆっくり人に会ったり、行っておきたい場所を訪れたりしています。今日は友人とデュッセルドルフ芸術大学のRundgang 2014に行きました。毎年行われる学生の発表展示会なのですが、名門大学だけあって、この展示会でギャラリストに才能を見出されて羽ばたいて行く学生もいるんだそうです。

結局、妊娠中だったり、スケジュールが会わなかったり、乳児を抱えていたりと、毎年、何らかの事情を抱えていたので、今年ようやくRundgangを訪れる事が出来ました。

指導教官毎に各部屋が別れ、展示が行われています。かなり歴史のある校舎だけあって、全ての天井が高く、展示会にはこの上ない会場です。もう、ため息もの・・・・。しかも驚いた事に、こんな校舎の壁と一体化させるような展示まであります。

懐広い、大学だな。。。


学生の作品なので、もちろん、ミュージアムのようには行かず、玉石混淆ではありますが、それでもやはり、引き付けられる作品も沢山ありました。


いい気分で見終わって、外に出ると久しぶりの土砂降り。思わず最寄りのドイツレストランに駆け込んで、アルト・ビールで乾杯しながらランチを食べました。空きっ腹のせいか、思いのほか酔いが回り、友人と分かれた後、近くの画材屋さんにフラフラと入り、画用紙と鉛筆セットを衝動買いしてしまいました。Bから9Hまでの鉛筆12本セットです。

で、試しに、次女の頭部を描いてみました。。。。お絵描き、かなり久しぶりです。


うーん、もっと頑張りましょうという出来映えです。

予想せぬ雨に降られてしまいましたが、なんだかとてもアートな一日でした。

物足りぬ冬

「O Tannenbaum」
O Tannenbaum, o Tannenbaum,
wie treu sind deine Blätter!
Du grünst nicht nur
zur Sommerzeit,
Nein auch im Winter, wenn es schneit.
O Tannenbaum, o Tannenbaum,
wie treu sind deine Blätter!

「もみの木」
もみの木 もみの木 いつも緑よ
もみの木 もみの木 いつも緑よ
輝く夏の日 雪降る冬の日
もみの木 もみの木 いつも緑よ
冬と言えば、長女の歌う「もみの木」を思い出します。日本語だったり、ドイツ語だったり、日独混ぜこぜだったりですが、幼稚園帰りの車の中で、家の中で、たどたどしい幼い声で歌ってくれました。歌詞の意味を分かっている筈も無く、シンプルな優しいメロディが気に入っていたのだと思います。

私がこの歌を知ったのは小学生の音楽の授業でした。当時は、メロディはさておき、「いつも緑よ」を繰り返す単純な歌詞に何の感慨も覚えませんでしたが、ドイツでの厳しい冬を体験して合点しました。暗く寒い氷の世界が広がる中で、もみの木の緑に感じる生命感に何度、ぐっと来た事でしょうか。家の窓から雪景色の中に見つけたもみの木の緑。灰色の空、白い雪、もみの木の緑・・・これらは私にとってドイツの冬の象徴的なイメージです。

しかし、今年は様子が違います。ドイツ最後の冬、いつもの厳しい冬はいつやって来るのだろうかと構えておりましたが、一向にその気配なし!例年になく晴れの日が続き、気温も高く、今年は稀に見る暖冬のようです。1月中旬から勘違いして咲き出した桜を見掛ける様になり、今日はとうとう、クロッカスの莟を見つけました。



「えっ、もう春ですかっ・・・・」

ここ何年かで、すっかり「過酷な冬を経て、春を喜ぶ」というパターンが定着し、すっかり「厳しい冬」をマゾヒスティックに楽しむメンタリティが形成されてしまっている私としては、なんだか物足りない今年の冬です。
あーあ、もう一回、もみの木の緑に咽び泣きたかった(笑)

Caféの思い出 その1

デュッセルドルフでの日々も残り少なくなって来たので、記録がてら、お気に入りのカフェの思い出を一つ。

Schadowarkarden横の教会「Johanneskirche」の中にある「Cafe im Foyer」。


その名の通り、教会の入り口を入ってすぐのホワイエ部分にあるカフェ。石造りの教会内にあって、木製のテーブルやイスがとてもあたたかな雰囲気を出していて居心地が良いのです。お給仕は教会のボランティアの方々のようで、敬虔なクリスチャンらしく、とても優しい接客だし、ケーキもランチも手作りで美味しいのに、破格の安さなのです(ケーキ1つ、1〜1.5ユーロ!)。そして、ケーキもランチも、コーヒーもシンプルで素敵なIttalaの白い器が使われます(そして時々、誰かがうっかりガッシャーンと割る音が聞こえますwww)。なんという太っ腹カフェ。

友人に教えてもらって行ったこのカフェは、次女が生まれるまでは長女を幼稚園に送り出した後、自習用スペースとして、時間の取れる日は通っていました。教えてくれた友人自身が、ここを自習用カフェとして使っていたので、居心地の良さだけではなく、彼女とのおしゃべりも半分目当てだった様に思います。

そんな快適なカフェのこと、常連さんにはリタイア後のおじいさん、おばあさん達にも多く、いつも4、5人で陣取って楽しそうに話に花を咲かせています。かなり通い詰めている、その友人は、こうした常連のおばあさん達とも仲良くなっていて、少し顔を出さないと心配したりして、そんな年齢も国境も越えた友人関係はとても微笑ましいものでした。

自習しながら、そっと耳を澄ませば、おじいさん、おばあさん達、政治の話やら病気の話やら、ゆるーく語り合っているのが聞こえます。そして一頻り話し終えたら帰って行きます。何やら特別な日には、許可を貰って、自分たちのテーブルだけ、お花やナプキンでコーディネートしてブチ・パーティーなども開催していて、とても可愛いお年寄りの憩いのスペースなのです。カフェの私物化(笑)運営母体が教会だから成り立つのかもしれませんが、大いに結構だと思いました。以前、日本で昼間にショッピングモールの一角にあるゲームセンターを通り過ぎた時、お年寄りばかりが黙々とゲーム機の前に座っている光景を目撃して、その殺伐とした雰囲気にショックを受けた事がありましたが、日本にも、こんな風に地域のコミュニティーに入り込んだ、老いも若きも入り混じった、素敵なスペースがあれば良いのにと思います。

ふとオルガンコンサートが始まったり、友人が日本フリークのとても若くて可愛らしいドイツ人のタンデム(お互いに日本語とドイツ語を教え合う為の会話友達)を連れて来たりと、自習スペースにしては面白いことの色々起きる場所でした。一番通っていた時期は、ちょうどアイデンティティと消費の関係について興味があり、関連本やら論文を読みあさっていた時期でした。それ故か、今や「アイデンティティ」周りの議論を思い出す時は、この教会カフェの高い窓から差す光、コーヒーの匂い、白い食器など、思わず連想してしまいます。

もう友人はデュッセルドルフを去ってしまったし、私もカウントダウンが始まりました。まだ別の日本人がひょっこり自習スペースに活用したりするのかな・・・。

Cafe Im Foyer
Martin Luther Platz 39,
40212 Düsseldorf