雇われ羊のこと



ライン川沿いを歩いていて驚愕した。この町なかに、大量の羊が放たれ、一心不乱に草を食んでいる。まるでスイスの農村地帯の情景だ。

不思議に思って理由を尋ねると、これはビジネスなのだという。雇われ羊は、草刈り羊君たちなのだ。除草剤より土壌に優しく草を刈る。毎日少しずつ移動して、ついには辺り一帯の草を上手に刈り揃えてしまう、とってもエコな草刈りビジネスだった。

それにしても、雇われ羊くん達は、老いも若きも、わき目も振らず一心に草を食む。
じっくり観察する私に流し眼の一つくらい送ってくれても、良いだろうに。ふざけたところが一つもないのである。この律儀さ。取りつく島のなさ。実はこれ、環境にやさしだけじゃなく、効率的な草刈り法だったりして。

デュッセルドルフが終わったら、次はどこにいくんだろうか。。。