コビトの国に暮らす日々


出産してから早くも一ヶ月が経過した。小さき人のお世話も一ヶ月。産後すぐなので、外出も出来ず、実家に篭って、じっくり子供と向き合う日々を続けてみて、ある事に気が付いた。
小さき人と、四六時中、家に篭って過ごすと、当然のことながら、小さい顔、小さい手、小さい足、小さい服、小さい枕、、、小さいものばかりに囲まれることになる。そのせいか、普通の成人サイズのものを見ると、あまりの大きさに動揺してしまう(笑)

娘の小さな顔に近づいた夫の顔が巨大に見えるので、恐怖心に似た動揺を覚え、つい、吐き気を催す。大人用の綿棒を見ては、「こんなの大きすぎて使えない〜」とクラっとくる。こんな調子で、まるでガリバーを見た小人の国の住人の心境なのである。夫には「鏡で自分の顔みてみたら?大きいよ〜」と言われる始末。

産後は急激にホルモンバランスが変わる為、産後うつやマタニティ・ブルースなど、精神的な影響を受けることも多いそうだが、私の場合、「コビト化」と来たか!

そろそろ体も完全回復に近づき、外出も少しずつなら負担がなくなって来た。小さき人以外にも目を向けて、まともなサイズ感を取り戻さねば。

ちなみに写真はぐずり泣きをやめない新生児への必殺技「お雛巻き」。お腹の中に居た時と同じ体勢を作ってあげることで、赤ちゃんの気持ちが落ち着くそうです。産院の新生児室で、ミノムシみたいにコロッと巻かれている赤ちゃんを見かけて、あまりの可愛さに助産婦さんに巻き方を教えてもらいました。生後2ヶ月頃までは効果があるみたい。