チチクレ様と私

ご無沙汰しております。実家から自宅に戻り、新生活を立ち上げたりしていたら、前回のブログ更新から、あっと言う間に一月が経過してしまいました。育児と家事(働かずに家にいると何かと家事の粗が目に付いてしまう。。。)以外に時間が取れず、それ以外の「やりたい事」や「やらなくちゃいけない事」に時間が割けないので、いろんな方々に不義理を重ねてしまっています。すっかり沙汰無し女になっている私を、該当者の皆様、お許しくださいませ。。。。

で、わたし、何故こんなに忙しいのかと言えば。。。それはもっぱら、満二ヶ月を過ぎた小さき人の超頻回「チチクレ」コールのせいなのでした。

私だって哺乳類のはしくれ、なんだかんだ言っても母乳育児など、ちょっとしたコツを掴めば大丈夫じゃないかと思っていたのですが、これが結構大変な道のりであります。

赤ちゃんも私も初めてのことに、まず上手に吸えるようになるまで一ヶ月。泣きじゃくる赤ちゃんに、こちらも半泣きになりながら、根気よく、まるでヘレン・ケラーとサリバン先生のやり取り。

吸えるようになった後は需要に追いつかない生産量を増やすために、ひたすら「チチクレ」コールに応える日々。そうしないと体が生産量を増やす必要性を認識しないのだそうです。で、酷いときは30分おきに呼び出されるので、育児以外は家事をやっとこさ、こなしただけで日が暮れていきます。そして、生産が需要に追いついてきた頃、成長した「チチクレ様」の需要が更に伸び、生産を再度、増やす必要性が出てくるのです。

そんな日々を送りながら、更に追い討ちを掛けるように、実家の両親からは『そんなに大変なら、ミルクにしちゃえ』と事あるごとに言われちゃいます。どうも親の世代は高度成長の波にのって、効率的で栄養価も高くなったミルク育児が一般化した時代に子育てした経験からか、子供にも、ミルク育児を勧めてきます。たしかにミルクだって、遜色なく育つ訳ですから、これをさらーーーっとかわさねばならないのも意外と厄介だったりもします。

消化の悪いミルクだと腹持ちが良く、確実に3時間は授乳間隔があくから、母乳の「チチクレ」に応える頻度を見ると不憫に感じるのだろうなぁと思うのだけど、実際のところ、大変ではあるけれど、ストレスは感じてないのが現状です。少しずつではあるのだけれど、状況は進歩しているし、なんと言っても、、、、、笑うんですもの、赤ちゃんが!ニンマリしながら、コロコロと声立てて。常にたっぷり与えられて、吸うのに努力もいらない「ミルク」では全然しないから不思議です。声立てて笑うほど、何がそんなに可笑しいのかは、さっぱり理解できないけれど、そんなに喜ばれちゃぁ、止められません。哺乳類冥利につきるというものです。

周りの友達が語る「母乳が出すぎて困った」なんて世界とは程遠いけれど、この頃は、少しずつ授乳間隔もあいてきて、ミルクを足すことの無い日も増えてきました。ようやく自分の時間も少し持てそうです。

一方「チチクレ」を叫ぶ方の小さき人は、順調に身長も体重も伸ばし、相変わらずどちらも日本人の女児平均値のトップランクを記録し続けています。もしかすると、母親が哺乳類としてあるべき生産量がないのではなく、子の需要が大きすぎるのかもしれません。うーん。

以下はどでーんとお休みになる我が家の「チチクレ様」の現在です。
合掌