秋遊び


八幡高原のススキ原がよいと聞いて、ドライブしてきた。
ここには初夏にしか来たことが無かったので気がつかなかったのだけれど、臥龍山登山口前に広がる広大なススキ野原はとても見応えがある。今の時期はススキも、全部は綿毛になっていないから、所々、まだ花穂の状態のものがキラキラ光って美しい。背丈ほどのススキにどこまでも囲まれると、迷路に入り込んだようで、幻想的だ。昔話の世界なら、こんな時はたいてい狐が、美しい娘だのお坊さんだのに化けて、騙しにくるはずなのだけれど、そんな面白い出来事が起こるはずも無く、その代わりに最寄の食事処で、内容とサービスの割りに不当に高いランチを頂いた(笑)。世の中デフレだというのに観光地の物価はどこ吹く風。



娘も早いもので五ヶ月を迎えた。高原の風もススキの手触りも、初めてのことで、目を輝かせていた。生まれて秋の景色はどんなに見えるのだろうか。



高原とはいえ、紅葉はまだ本格化していないので、ナナカマドの燃えるような赤が目を引く。ユスラウメと間違えて、夫が食べようとするのを阻止する。だいたい、ユスラウメの季節は初夏だし、国有地の植物を食べるなんて!うっかり毒でも口にしたらどうするのよとブツブツ言ってたら、足元に日向ぼっこ中の蛇がとぐろ巻いて、こっちを見ていた。おバカさんな人間たちだと思っただろうか(笑)

それにしても、こんなところまで来ると、やはり山歩きしたくなる。娘が歩けるようになるまでは、無理な話なのだけれど。迷路みたいなススキ野原、分け入って、分け入って、ずんずん進む。。。。そんな日はまだまだ先だなぁ。