Zollverein炭鉱跡地

車で30分の所にあるZollverein炭鉱跡地に行ってきた。かつてルール工業地帯随一の炭鉱だった場所で、現在は産業遺産として、世界遺産にも登録されている。

学校で習ったルール工業地帯は、なんだか工場の「灰色」や鉄錆の「茶色」のイメージだったのだけど、現在の炭鉱跡地周辺は緑も多い、普通のドイツの街並みだった。自転車道も整備され、サイクリングを楽しむ子供たちも沢山いた。

ただ、他と違うのはやっぱりこれ!
「ツォルフェアアイン第12採掘坑」

建築当時、隆盛を極めていたバウハウス様式を工業領域に取り入れた世界一美しい「採掘坑」。マニアにはたまりませんね〜。


建物部分は博物館になっています。内部は、こんな感じ。

マニアにはたまりませんね〜。



傍にはこんなカッコいい建築物も!

数年前に出来たデザインスクールだそうで、なんと日本人建築家ユニットSANAAが設計を手掛けているそうです。この二人、ブリッカー賞受賞で今年ニュースになってましたよね。グローバルコンペまで行ってデザイン学校を作るくらいだから、バウハウス建築の炭鉱という遺産を生かして、デザイン領域での地域活性を意図しているんだろうなと感じさせます。

でも、素晴らしい建築物群とは打って変わって、コンテンツは今一つ。博物館の中身はルール地方全般の紹介というアバウトなものだったこともあり、いまひとつ、日本人の私には響きませんでした。デザイン学校の内部も、休暇中の今はちょっと寂しいカフェと少々の写真が展示しているぐらいでした。外観からお察しのとおり、この建築物は内側も素敵なので、もっと良い演出をすれば、かなりカッコいい空間になると思うんですが。うーん、もったいない!

それにしても、歩きまわりながら口ずさんでいた炭坑節が、頭をぐるぐる回ってしばらく離れませんでした。頭に残る名曲?!