駐妻の風邪


妙にしつこい風邪を引いてしまって、はや二週間。どうも夫の同僚が引いていた風邪を貰って来たのではないかと言うことで、名前にちなんでAnika風邪と呼んでいます。このAnika風邪、直接貰って来た夫の方は二、三日寝込んで回復したのですが、次に感染した私の方はなかなか治らず、ぐずぐずと頭痛と鼻と倦怠感が続きます。ちょうど渡航して以来の疲れが出たのかもしれません。

駐妻なんて、呑気な身分だと思っていたけれど、小さな子供がいると、風邪を引いても寝ている訳にはいかないし、子連れで行くことを考えると病院に行く気も起きません。コンビニも無いので、買い物は昼間のうちに、子供を連れて済ましておかなくてはなりません。夫の帰りは、見事に遅いので、家事も子供の世話も当てにはならないし、転がりこめる実家は海の向こう。。。風邪なんて引いていられる状態ではないのに、失敗しました・・。

風邪でぼーっとした頭で家事をしながら、こちらに単身赴任していた頃に出会った駐妻さん達のことを思い出しました。子供が二人以上いらっしゃる方達は、なんだかバリバリ仕事をしてきた人の様に、さっぱりとした芯の強さを持っていて、でも優しくて、かっこいいなーと感じることが多かったものです。子供一人で、この状態だから、二人以上ともなれば、大仕事。さもありなん。母強しですね。

そんな中、よりにもよって、日本から船便で送っていた引っ越し荷物が到着しました。計40箱!!帰宅の遅い夫を当てにしていたら、いつまでたっても、家の混沌は収まりませんので、自分でなんとかすることにしました。とりあえず、娘がお昼寝している間に、IKEAで買った収納を組み立てます。うーん、体調悪い。吐き気がする。最終段階のくぎ打ちまでようやく来たところで、運悪く、娘が起きてきました。「ちょっと危ないから、あっちに行っていてね」と声をかけるも、もちろん、こんな面白そうな状況を前に、言うことを聞く訳がありません。仕方なく、突然、手が出てこないように気をつけながら、くぎ打ちを再開する。トントントン。ふと、顔を上げると、鉄鎚のリズムに合わせて、娘が頭を振り振り、踊っていました。そう来られては、歌うしかない。鉄鎚に合わせて歌うは、風邪の頭で適当に作った「釘打ちの唄」。笑って意味不明な歌を歌ったら、なんだか吐き気も少し収まった気がします(笑)。

しかし、このAnika風邪しつこい。これに懲りて、これからは、もう少し体調管理に気を配ろうと思います。