KarinママのZwiebelkuchen(玉ねぎケーキ)

今週末は友人Karinと「何かして遊ぼうね」とだけ取り決めて、スケジュールだけ空けてあったのだけど、デュッセルドルフでは、目ぼしいイベントは無いし、何しようかなぁーと思っていたところ、「Federweisser(フェダーバイザー)の季節だから、Zwiebelkuchen(ツヴィーベルクーヘン)を一緒に作って食べよう」とナイスな提案があったので、二つ返事で乗ることにした。

Federweisser(フェダーバイザー)とは発酵途中のワインのことで、今年仕込んだワインが、Federweisser化する9月から10月の間にだけ出回る季節限定の飲み物だ。発酵途中故、すこし濁りがあり、炭酸性で甘い。結構、女性好みの飲み物なのだけど、あくまでワインになる前のものなので、基本的にはアルコール度数が高く、購入後もどんどん発酵し続けるので、場合によっては度数が11パーセントくらいになることもあるから、注意が必要だ。

(これがFederweisser。栓がしてあるように見えるが、発酵中の為、密閉すると爆発の恐れがあり、被せてあるだけ。従って、立てて持って帰らないとこぼれてしまう。)

ドイツではFederweisserはZwiebelkuchen(ツヴィーベルクーヘン)という、玉ねぎで作ったキッシュのようなケーキと一緒に楽しむのが伝統なのだそうだ。料理上手のKarinからレシピを伝授してもらうべく、メモとカメラを持参して久しぶりにKarinの自宅を訪ねた。備忘録代わりに、以下の通り、公開♪

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KarinママのZwiebelkuchenレシピ

<材料>

・小麦粉:250g ※こちらではDinkelmehl Type 1050の強力粉を使用
・ドライ・イースト:2g
・塩:小さじ1/2杯
・オリーブオイル:20g
・水:120g※常温


・玉ねぎ:750g
・バター:70g
・ブロック状のハム(もしくはベーコン):150g ※こちらではSchinkenspeckという生ハムブロックを使用。



・卵:4個
コンソメパウダー:少々
・塩&胡椒:少々
サワークリーム:150cc ※こちらではCrème fraicheという脂肪分が30%のものを使用

<作り方>
1.
まずAの材料(小麦粉、ドライイースト、塩、水、オリーブオイル)を順番に一つずつ、混ぜてゆき、良く練る。出来た生地は20分ほど置く。

2.
Bの材料(玉ねぎ、ハム)を準備する。玉ねぎは半月切りにし、バターで、あめ色になるまで、じっくり炒める(これ大切)。ハムはダイス状に切り、最後に炒めた玉ねぎと合わせておく。※ベーコンを使う際は一緒に炒めた方が良い。

3.
Cの材料(卵、コンソメサワークリーム)を全て合わせて、好みの量の塩・胡椒を入れて、良く混ぜる。

4.
寝かせておいた?の生地を麺棒で延ばし、型の上に敷き、フォークで生地に適度に、まんべんなく空気穴を開けておく。その上に小麦粉(分量外)を薄く振る。

5.
4.の生地の上に2.を入れ、厚みが同じようになるように平らにする。最後に合わせておいた3.を全体に行き渡るように流し入れる。

5.
200度に熱したオーブンで40分焼く。表面が黄金色になれば出来上がり。

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と、結構簡単に出来ちゃう。玉ねぎたっぷりの素朴で何だかほっとする味だ。娘もニコニコで食べていた。
たしかに周りのドイツ人が口を揃えて言うだけあって、初秋のFederweisserとZwiebelkuchenは、お月さま見ながら食べるお団子みたいにシックリくる。


ちなみに下の写真はZwiebelnkuchenを待つ空腹な人達。(持参したお手製カルフォルニアロール&巻き寿司はフライングで食べられてしまった。)

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それにしても、最後に会った時は4歳だったKarinの息子Claesは6歳になり、すっかり少年になっていて驚いた。語彙も飛躍的に増えて、難しい言葉を早口でどわーっと話してくるので思わず絶句して、Karinに何て言ったのか聞いてみると、「ビッグ・バンはどうやって始まったの?」という質問だった。

今週小学校に上がったばかりの子がビック・バンとは、、。よしんば質問の意味が分かっても、私、回答できませんから〜!!!

よくよく聞いてみると、秘密は、最近買い与えたCDブックにあるらしい。題して「Kinder Uni(子供大学)」。


あらゆる分野のことが簡単な表現で解説されているらしい。その中身は、、、「何故、大人は子供より沢山のことを毎日しているのか」「何故、人は死ぬのか」「何故、恐竜は絶滅したのか」、「何故、私は私なのか」、「何故、星は空から落ちてこないのか」、「何故、人間は動物から進化したのか」・・・・。
なんと、ドイツらしい。「何故、私は私なのか」って、、、さすがニーチェの国。私も買って聞こうかしら。

一年半程度会わなかっただけで、大いなる成長を見せてくれたClaesだが、人懐っこい、チャーミングなところは変わらず。ペットのウサギを見せてくれるなどして、うちの娘も遊んでもらって、相当嬉しそうだった。

久しぶりの再会に、ほんわか心の温まる日だった。Karin & Claes、ありがとう♪