飛びたい年頃

昼下がり、娘のおやつをつまみ食いしながら、何するともなくノンビリしていたら、
やおら、立ちあがった娘が、「Twei(二), drei(三), vier(四)!!!」と叫んで、満面の笑みでソファーの上から飛び降りたので、少し風邪気味でぼんやりしていた頭が一気に正気に戻りました。

まだ、そんなに身体能力の発達している訳でもない娘のこと、もちろん無事に着地できる筈もなく、あえなく、落下。人間大の字の格好で、カーペットの上に転がって、キョトンとしていました。下が厚手のカーペットじゃなかったら、どうするつもりだったのでしょう。最近は事あるごとに、「Twei, dreiやるの〜」と言って、いろんなところから飛び降りようとする娘。・・・・本当にやめてほしい。

聞いた話によると、子供は五歳くらいまでは、根拠もなく「鳥のように空が飛べる」などと確信して、高いところから飛び降りることがあるそうです。その話を夫にすると、あぁ、そういえば、自分も小さな頃、根拠もないのに絶対に上手に着地できると信じて、とんでもなく高い所から飛び降りたことがあると言っていました。

「DNAのなせる業だったのね・・・・」

母の心配は更に募るのでした。