はるかさーん

今日、娘を迎えに幼稚園に行き、子供達の遊んでいる部屋を覗いたところ、どこからか、「はるかさーん、Mama kommt!(お母さん、来たよ!)」と声がしました。

「ん?はるかさん?」

日本人は娘しかいない部屋の中を見回すと、なんと同じトドラーグループで、2歳になるフィリップが私を見つけて「はるかさん」と「さん付け」で、娘を呼んでいたので、びっくりしてしまいました。

フィリップは今、娘が一番仲良くしているお友達の一人です。先日、夫が迎えに行った時は「お尻〜」と日本語で言っていたそうで、どうやら仲良しである我が娘の話す言葉に興味があるようなのです。金髪の小さな天使みたいな男の子がニコニコしながら、日本語で「はるかさーん」というのは、何ともイメージにギャップがあって、面白い!

一週間ほど前には、少し年上の男の子のタマイが、迎えに来た私の顔を見るなり「イチ、ニ、サン、シ、・・・」と日本語で10まで数えて見せました。タマイは年上のクラスですが、幼稚園では縦割り保育の時間が結構あるので、よく娘と遊んでくれているらしく、この頃は先生に「はるかは僕の友達だよね」と(もちろんドイツ語でですけど)何度も聞いてくるんだそうです。

娘の幼稚園には一人だけ日本人の先生がいらっしゃるのですが、「はるかさん」も「お尻」も「イチ、ニ、サン、シ・・・・」も、きっとその先生から教えて貰ったのでしょう。今の幼稚園では、単に娘が周りからドイツ語を覚えて行くだけだと思っていたので、この展開は少し意外でした。

大人になると、外国語って、仕事を進めたり、知識や情報を得るための道具のようになってしまうことが往々にしてありますが、その前に「誰かとつながるためのもの」なんですよね。少なくとも、初めて外国語に出会った頃は知らない国の誰かと繋がれることにワクワクしてたよね・・・と、小さな子供達を見て、思い出させてもらいました。

それにしても子供達、可愛過ぎる。。。