St. Nikolaustag

ドイツでは12月5日の夜に聖ニコラウスがやって来て、この一年、良い子にしていた子供にはお菓子や果物、ナッツなどを、悪い子には柳で出来た鞭を、その子の長靴の中に入れて行くという風習があります。子供達はその日に備え、自分の長靴をきれいに磨いて玄関に置いておきます。

我が家も数日前に幼稚園から、長靴を持ってくるように通達がありましたので、娘の長靴を持参していました。「もうすぐニコラウスがやってくるよ。良い子にしていると、長靴にお菓子をくれるからね」と私からも説明していたのですが、幼稚園でも同様の話があったようで、このところの娘はすこぶる素行が良くなり大助かりでした。

「ニコラウス見てるよ〜」「ニコラウス、来ないかもしれないよ」

これはもう、魔法のような決め言葉!活用させていただきました。

前日の夜、娘は幼稚園のお友達の名前を出して、「フィリップにも来るよね?アレクサンダーにも来るよね?遥花にも来るよね?」と何度も確認して楽しみにしているようでした。

そして迎えた当日。
幼稚園に行くと、階段の一段、一段に一つずつ、子供達の長靴と小さな麻袋がセットになって置いてありました。みんな、自分の長靴を探しては、プレゼントを手にしています。その光景の可愛いこと!

娘も自分の長靴を見つけて大喜びでした。
ちなみに袋の中身は�巨大なニコラウス型チョコレート(通称「ショコラウス」) �ミニ絵本 �殻付ピーナッツ。(内容物の写真は以下)↓

予想以上に素朴です。何故に殻付ピーナッツ!(笑)これには笑ってしまいましたが、帰宅してからの娘の反応を観察していると、チョコレートは銀紙を向いただけで見向きもせず、なんと初めて見た殻付ピーナッツに興味を示して、一心不乱に皮を剥いて食べていました。内心、食いしん坊な娘からチョコレートをどうやって取りあげるか、悩ましく思っていたので、この意外な反応は嬉しかったです。

実は自宅でもニコラウスのプレゼントを用意しようかとも思ったのですが、プレゼント漬けにするのは良くないと思って止めにしました。殻付ピーナッツにあんなに喜ぶんですから、やはり止めておいて正解でした。「過ぎたるは及ばざるが如し」ですよね。小さなプレゼントにも喜べる感受性を持ち続けて欲しいなと思います。親の方も気をつけないといけないな。


ところで、私の方は街を歩いていて、話題の人物「ニコラウス」を見かけました。高級ホテルから出て、馬車に乗り込み、手を振って去って行きました。伝説ではトナカイを連れている筈なんですけど。。。。