鉢かづき

娘の三歳の誕生日に木製の補助なし二輪車とヘルメットを買ってあげました。
ドイツでは自転車に乗る前の小さな子供たちの多くが、この二輪車でバランス感覚を
養います。二輪車にはペダルが無くて、両足で蹴って進みます。
スピードを出すためには、蹴った後の足を空中に浮かせる必要がある為、
そこでバランス感覚が必要となる訳です。

子供の一時期のおもちゃだし、そんなに奮発するつもりはなく、
木製は高価だろうと予想していたので、我が家は木製・メタル製に関わらず
お手頃価格を狙うつもりでおもちゃ屋さんに行きました。

そして、娘に試乗させてみて、どうして低年齢の子に木製の二輪車に乗っている子が
多いのか分かりました。体も体力もしっかりしている大人には想像もつきませんが、
メタル製の二輪車は3歳児には重いのです。
足で蹴って進むには、まだまだ体力が足りません。
同じ三歳でも元気な男の子なら、話は違うのかもしれませんが、
うちの娘には太刀打ちできないようなので、
自ずと木製二輪車に選択肢は絞られました。

幸いにもお手ごろ価格の物が見つかりましたので、ヘルメットと共にお買い上げ。
只今、一生懸命、上手に進める様に、練習中です。

ところで、二輪車はさておき、Myヘルメットを持てたことが、娘にはかなり嬉しかったようで、二輪車に乗らない時も四六時中被って放しません。どうやら幼稚園で他の子達が持っているのが羨ましかったようです。常に分厚いヘルメットを装着している姿は、
まるで昔話に出てくる「鉢かづき」のようです。

今日も今日で、近所にやって来た移動遊園地の中でも被りっぱなし。夏日の午後は日差しも強くて、蒸れないのかなぁと心配でしたが、本人は「脱がない」の一点張りです。とうとう、遊具にも被ったまま乗る始末。
以下はメリーゴーラウンドに乗ってご満悦の一枚。二輪車より、ヘルメットが嬉しかったのではないかと踏んでいます。