プロバンスの旅

ラベンダー目当てに7月のプロバンスを旅してきました。
小学校高学年の頃、熊井明子さんのエッセイを読んで以来、ラベンダーの季節にプロバンスを訪れるのが夢だったもので、忙しい夫に都合を付けてもらっての旅です。

今ではどこに行ってしまったのか分からない、そのエッセイ集は、日本や海外の小説を紹介しながら、その中に登場する花やポプリなどを取り上げたもので(野菊の墓の「野菊」、時の旅人の「ラベンダー」、林檎の木の「林檎の花」等)、何度も繰り返し読んだものです。今、思いだしてもエッセイ集のコンセプトとしては、秀逸だなと感じますが、当時は大いにハマって、登場する小説を読んでみたり、自家製ポプリなどを家で作ったりしていました。と言っても、その頃はハーブもポプリも今の様に身近ではない存在です。ラベンダーなんて当時の広島の花屋さんでは手に入れるのは困難で、おこずかいを使って、全国規模の種苗店の通信販売でラベンダーやレモングラス等の苗を購入しては、家庭菜園の横にスペースを作ってミニ・ハーブガーデンを作ったりしていた奇特な小学生でした。時々、祖母に雑草と間違えられて、せっかく植えたハーブを引き抜かれたりもして。。。まぁ確かにハーブって雑草的見かけですけど(笑)

そんな思い入れのある7月のプロバンスです。ラベンダー街道の中心地であるSaultと言う街に宿を取ろうと思いましたが、プロバンスは欧州人にも人気の場所であることもあり、日程を確定して宿を取ろうと思ったら、既にどこも満杯状態でした。ということで、滞在は少し離れたBonnieuxという小さな村にすることにしました。しかし、これが正解。妊婦と幼児付きの旅ですから、静かで豊かな自然に囲まれた小さな美しい村でのんびり出来て、癒されました。

長期滞在用のアパートメント・ホテルを確保して、午前中はドライブしたり、村を散策したりして、午後はホテルに付属のプールでひと泳ぎ、食事は地元のスロー・フードとおいしいワインで、まったり過ごすというのが、南仏、特にプロバンスにはピッタリの様に思えます。

特にデュッセルドルフの様な硬水の地域に住んでいると、南仏の柔らかいお水で育った野菜や果物の美味しいことと言ったら!毎日、大量にサラダを頂いて、プールで適度な運動をしていたせいか、妊娠7ヶ月に入って、忙しさとお腹の成長でプチ不調が続いていましたが、休暇が終わるころには、すっかりエネルギーをチャージ出来ました。

それにしても、夏のプロバンス、光が溢れて美しすぎでした。ゴッホが住みついちゃうのも理解できます。

アルルのひまわり畑

ゴッホ作「夜のカフェ・テラス」で有名なカフェ


そしてラベンダー!広大なラベンダー畑を横目にドライブすると、車内に香りが充満してきます。


絵画の様な休暇でした♪