ちょっと怖かった週末

プロバンスから帰って一週間。南仏の眩しい夏とは対照的に、こちらは曇天で、時折、短く強い雨、Schauerに降られる日が続いています。気温も上がってもせいぜい20度くらいまでです。夏はどこにいってしまったのでしょうか。

そんな中、先週、娘の口角にポチリと熱の華(口角ヘルペス)らしき水疱が出来ました。プロバンスに行く直前に熱を出していたこともあり、「旅の疲れや天候の悪さも相まって、出来ちゃったんだろう、少しゆっくり休養させよう」と思っていた矢先、同様の水疱が左目の縁にもポツポツと出来ました。水疱に気付いた時は、寝る前でしたので、念の為、常備薬として持っていた結膜炎用の目薬を点眼して眠らせました。

そして、翌朝、目覚めると、、、なんと、娘の左目が赤黒くはれ上がり、ほとんど開いていないお岩さん状態に!急いで眼科で見てもらうと、ヘルペスの疑いがあるので、専門である皮膚科に急患扱いで予約を取ってくれ、そのまま、皮膚科に掛かりました。眼科では視神経にまで影響は来ていないとのことでしたが、口角などに出来た時はたいして深刻さも感じないヘルペスでも、目、特に角膜にまでウィルスが及んでしまった場合は、失明の危険性もある怖い病気なので、眼科でも皮膚科でもすばやく対応してくださいました。

結果、一旦、見る限りはヘルペスではなさそうなので、抗生物質と軟膏を処方され、菌の培養を待って、再度、来院するように言われました。薬を使っていれば、他に転移することもないとも言われて。。。。

一先ず安心して、薬を使っていましたが、翌日、娘の目の水疱は劇的に増加し、化膿のような状態でぐじゅぐじゅとなり、左目から鼻の上を超えて、右目にも軽度ですが転移してしまいました。そんな状態になった娘が可哀そうで、おろおろ。しかも更に悪化したり転移するなんて、「まさか見立て間違いで、本当はヘルペスなのではないか。手落ちで失明させてしまったらどうしよう。。。」と、不安になり、Googleで検索しまくったり、医師をしている義弟に意見を聞いてみたり、不安な日々でした。

週末を挟んでしまったので、再度来院するまでには時間があり、以前、その対応に失望した経験のある「救急病院」にでさえ、よっぽど連れて行こうかとも思いましたが、義弟曰く「もう一方の目に転移した時点でヘルペスの可能性はぐっと下がった」ということだったので、月曜日の再診を待つことにしました。

迎えた月曜日。皮膚科で培養結果を聞いてみると、やはりヘルペスではなく、真菌性の皮膚炎だということが分かりました。既に娘の目の周りの水疱も乾いて快方に向かっており、ようやく胸を撫で下ろした次第です。

旅に出る前に半日間だけ高熱が出た時点で、既に何かに感染していたのか、はたまた旅行先でのプールで感染したのか、、、出自は定かではありませんが、この真菌性の炎症には肝を冷やしました。やっぱり、3歳ですもんね、いくら元気そうにしていても、無理して夏の遊びにつき合わせ過ぎちゃったのかなと、反省しました。

それにしても、この週末。心配で悶々としている私とは対照的に、他の家族(夫と娘)、通称「のん気者、O型連合」はと言えば、娘本人はお岩さんのような顔で目が開いていなくても、普段と変わらず、大いに笑い、しゃべり、食べ、飛び跳ね、あっけらかんとしていました。つぶれた片目に笑みを浮かべてこちらを見ながら冗談を言うほどに!(これには私のほうが参りました)。
また、夫は「医師の診断通りに、再診まで待てばいいんじゃない?」と、私の心配をちっとも共有してくれず、同じ家族とは言え、このO型連合さん達は、至って、のん気な週末を過ごしました。

結果的に夫が正しかったとは言え、「もうちょっと同調してくれたっていいんじゃない?!」とも思うんですけど!