色々とさよなら

今日は娘の幼稚園最終日。
「鬼の居ぬ間に・・・」ではありませんが、夫にお休みを取ってもらって、
新生児用ベッドを設置するために寝室のレイアウト・チェンジをしたり、
街に出てベビー・グッズを買ったり、いろいろと新生児を迎える準備を進めました。
久々に新生児用の小さな、小さなベビー服などを手に取ると、
やはり心踊るものですね。新しい命というものは、全くの、完全なる希望です。

そして、お昼は、新生児誕生前、去りゆく自由な日々の名残に、、、、
子連れでは行けないフレンチ・レストランに夫婦で行きました。
こちらでは、カジュアルなレストランやビア・ガーデンなら
子連れでも全然大丈夫で、子供用の椅子や食器、遊び道具等も
出してくれたりしますが、やはり、高級なレストランは、子連れでは行けませんから。

夫は久しぶりに昼間から美味しい赤ワインを飲んで超ごきげんでした。二人だけの頃は、夫婦そろってワイン好きということもあり、よく飲み歩いたものでしたが、不思議なことに子供が生まれてしまうと、なんだか、そんなことはどうでも良くなってしまうものの様です。こんな風に二人で高級フレンチというのは、かなり久し振りでした。こんな時間は無ければ無いで済むものですが、あればあったで楽しいものですね。さて、次はいつになることやら。

そうこうしながら、用事を済ませ、夫婦そろって幼稚園にお迎えに行きました。
1年2ヶ月通った初めての幼稚園ですが、これからしばらくお休み。一旦退園扱いにはなるものの、幸いにも園長先生に席を確保しておいてあげるとおっしゃってもらえたので、次に帰ってくるのは年末です。

しばらくお別れということで、娘は先生達一人、一人に「Meine Schatzy!(私の宝物!)」なんて言われながら、抱きしめて貰って、さよならをしました。親としては、この一年、先生方には、たくさん優しくして頂いたなぁと感慨深い瞬間でしたが、娘の方はキョトン・・・。全く以て状況を理解していない様子でした。

しかも今日は、9月から小学校に上がる子供たちともお別れの日でもありました。年齢が違っても縦割り保育の時間が長い、この幼稚園で、娘は卒園していくお兄ちゃん・お姉ちゃん達とも関係が深かったようです。良く遊んでもらったり、髪を結んでもらったりした話をしてくれていました。しかし、わが娘、こちらの「別れ」についても、あまり状況が分かってないようです。「TちゃんもPちゃんも、Schule(学校)に行くんだってー」と報告してはくれるのですが、もう遊んでもらえなくなるという認識は無いようです。

「今日はね、Abschied Geburtstag Party(さよなら・お誕生日会)だったから、Kuchen(ケーキ)を三つ食べたのよ。だから晩御飯いらない!」と、お別れ会とお誕生日会をどうも混同しているらしい娘です(みんなでプレゼント渡して、ケーキを食べるという点で二つの会に差はありませんが・・・苦笑)。
そんな娘を横に、「まぁ、さよならなんて、まだ良く分からない方が、のん気に暮らせていいのかなぁ」なんて考える母なのでした。

目下、娘は日本で祖父母に会えることと、日本の幼稚園に行くことが楽しみでたまらないらしく、そっちに気が向いているようです。日本は暑いぞ〜。