Katze Avantgarde

11月15日は長女の幼稚園でのSt. Martin祭です。この日の為に、幼稚園では
親子でLaterme(ランタン)を手作りしていました。Laterne制作の日、幼稚園に行ってみると
各自一つずつ薄紙を貼ったペットボトルを渡され、用意された絵の具、モビール、カラーセロファン、リボン等様々な道具を使って、自由にLaterneを作ると言う段取りでした。

娘のリクエストは「猫」。
St. Martin祭の夜に上手く浮かび上がる様、明るい時の見栄えはそっちのけで、闇夜に光る目を持った黒猫Laterneを作りました。娘と一緒に作りたかったので、いろんな物をランダムにペタペタと張りつけ、娘はどこからかモビールと鈴を見つけて来て、猫の首に着けました。仕上げに色の着いた羽根をペタペタ。出来上がった雰囲気で「Katze Avantgarte」と私が名付けると、長女も気に入って、そう呼んでいました。

いよいよSt. Martin祭前夜。事前テストで、灯りを灯してみました。

Katze Avantgarteなかなかいい感じ♪

おまけに壁にも目が映ります。

娘は大喜び。その夜は少し興奮気味にベッドに入りました。

今年のSt. Martin祭は私達家族には最後になるので、親の私もとても楽しみにしていたのでした。

ところが、翌日。その日が最終登園日になるお友達のお別れ会に参加し、そろそろSt. Matin祭会場に移動しようと思い、外に出ると、、、、「無い!」。駐車していた筈の場所に私の車がありません!どうやら誤って駐車場の出入り口前に駐車してしまったらしく、車がレッカー移動させられていました。誤った場所に駐車するなんて、、、、なんという不覚。。。ドイツには単身赴任時代を含めて、4年半暮らしていますが初めての事です。幼稚園の集合時刻まで、あと30分。長女はお友達のお母さんに託して、私は次女のバギーを押して、徒歩で出発しました。ダウンコートをかさ張るからと車の中に置いて来てしまっていたので、一路、自宅へ。急げば、自宅でコートを取ってから、幼稚園にギリギリ間に合います。

自宅に向かって、歩く事、数分。恐ろしい事に気が付きました。お別れ会から直接幼稚園に向かえる様に、あのKatze Avantgarteを車のトランクの中に入れていたのでした。前日の娘の顔が浮かびます。今から車を取りに行っても、お祭りには間に合いません。「なんというダメ親〜!」と自己嫌悪に陥りつつ、近所の友人の息子くんの手作りLaterneを借りるべく、電話を掛けました。大好きな友達の手作りLaterneならKatze Avangarteでなくても少しは気分が上がるかなと思ったからです。ところが、友人夫妻はどちらもまだ会社にいる為、間に合いません。「近所の玩具屋さんなら、まだ置いてるかもしれない。急いで!」電話口で友人が言うのを聞きながら、バギーを押して、玩具屋さんへ走ります。走りながら、幼稚園に予備はないか、確認するため、電話をしますが、誰も出ません。幼稚園のお友達のお母さん達に電話をして、家にある昔作ったLaterneを念の為、持って来てもらう事になりましたが、肝心のライトがありません。時刻は17時20分!

玩具屋さんでは、既にクリスマスモード。慌てた私に店主のおじいさんが残念そうに告げます。「もう全部売り切れて一つも残ってないよ。」いよいよマズい感じになって来ましたが、Laterneの中に入れるライトの代わりになりそうなものが家にあることに気付き、自宅へ。そこで携帯が鳴って、お友達のお母さん達が、幼稚園の予備のLaterneを確保して下さったことが判明しました。。。。万事休す!

そこから急いで幼稚園に向かうと、まさにSt.Martinの行列が出発するところでした。なんとか私も間に合いました。娘はギリギリまで親はいないは、楽しみにしていたKatze Avantgarte は無いわで、泣いたりしていないか心配していましたが、「ごめんねー!」と駆け寄ると、意外にも淡々とした様子。何事も無かった様に苦言一つ呈さず、お友達とお祭りを楽しんでいるので、私としては余計に穴があったら入りたい状態でした。帰り道、そっと、再び「ごめんね」と誤ると、「車をいけないところに止めちゃったんだよね。気をつけないといけないね」とさらっと慰められました。恐るべし、4歳児。。。。。

イベント直前にお友達のお母さん達をバタバタさせちゃったし、娘には肝心のLaterneを持たせてあげられなかったし、もう自己嫌悪一杯の夜でした。

一夜明けて、今夜は家の中で、Katze Avangarteを使って、プチSt.Martinをしました。長女は楽しそうに笑いながら「あーこれ、みんなにも見せたかったな。でも、この前、A先生がライトを入れて、CちゃんにもYちゃんにもMちゃんにも見てもらったんだよ。みんな、こわいよーって言って、はるかの後ろに隠れておもしろかったの」と話してくれました。

うーん、このダメ母さん、4歳児にさりげなく、フォローされているように思えるのは気のせいでしょうか?子供が大人よりも何事にも未熟なんて正しく無いのかもしれません。察したり、純粋に思い遣ったりって、子供の方が上手だったりして。。。