2013年クリスマス終わる・・・

クリスマスも終わってしまいました。。。。
「極寒」を思わせる寒さはいつ来るのか、と戦々恐々としながら毎日外出していましたが、結局、マイルドな寒さのままでした。冬至を過ぎて、来月からは寒くなるのでしょうか。クリスマスの後はカーニバルまで、イベントもなく、ただただ寒く暗い冬のドイツです。

さて、今年はドイツでの最後のクリスマスということで、いろいろ思い出を記載。

12月6日、聖ニコラウスの日。
この日に向けて、幼稚園から聖ニコラウスの靴下かクリスマスの靴下を持って来る様に言われていました。前の幼稚園ではしきたり通り、長靴かブーツを持って行っていたので、「聖ニコラウスの靴下」と言われてもピンと来ず、真っ赤なクリスマスっぽい靴下をお店で偶然見つけて準備しました。終わったら自分用に再利用するつもりでした。これに名前を刺繍して娘に持たせようと考えていましたが、他の子供達の靴下が、いわゆるクリスマスのサンタを待つ為の大きな赤と白の靴下なのを見て、急遽、予定変更。忙しくて大きな靴下を買い求める事が叶わず、締め切り前夜に裁縫道具を引っ張りだし、チクチクとデコレーションを作り、靴下に縫い付けました。娘が1歳位の頃に玩具として作ってあげようと思っていた(でもすっかり放ったらかしていた)フェルト生地でつくるお菓子の生地や型紙、刺繍糸が残っていて救われました。

何故お菓子がくっついているのか、意味不明ですが、取りあえず、チョコ掛けイチゴ、ドーナツ、キャンデースティック、イチゴのショートケーキ等をくっつけ、「クリスマス用靴下」っぽくして提出。


帰宅した娘が「お友達がね、どうしてクリスマスの靴下にお菓子がついているのって聞くからね、『お菓子が大好きな子の靴下ですよーって、ニコラウスさんに分かる様にするためよ』ってお話ししたの」と、話してくれました。まったくもって的確な回答に大笑いでした。

幼稚園のクリスマス会。
年少さんの娘はお歌で参加。仏教系の幼稚園のせいか・・心無しか・・・読経っぽく聞こえなくも無いクリスマスソングでしたが、一生懸命な子供達の姿がとっても可愛かったです。

幼稚園のアドベントクランツ↓

保護者へはお菓子の持ち寄りのリクエストがあったのですが、私はどういう訳か、作った事も無い上に、予行演習する時間もないのに、どら焼きが頭から離れず、前日夕方から小豆を煮て、生地を焼き、ミニどら焼きを持参しました。せっかく日独混合の幼稚園なのだから日本のスイーツを持って行きたいなという気持ちがあったのは確かでしたが、それが何故どら焼きだったのかは自分でも良く分かりません。きっと自分で食べたかったのかもしれませんwwwどら焼きの皮同士がくっつかないことが心配で、餡子の量が少な過ぎた「自信なさげなどら焼き」↓

毎年恒例、デパート「Kauhof」の縫いぐるみ達のクリスマスディスプレイ。
全部、Steif製の高級縫いぐるみ達です。今年はクリスマスマルクトがテーマです。
Glühweinをウサギさんが作っていらっしゃいます。横でクマが酩酊・・・↓



今年一番気に入ったGlühweinのグラス。

クリスマス・イブは母娘3人だけだったので、友人が自宅に招いてくれました。
泊まりがけで、ドイツ人家庭には特別な「クリスマス・イブのディナー」&「クリスマスの朝食」をご一緒させて頂き、心温まるクリスマスを過させて貰いました。

本物のロウソクを飾ったツリー、初体験。


灯を灯すと、電球とは違った柔らかで優しい光に包まれます。

嫌がる一人息子を今日ばかりはごった返す教会に連行し、クリスマス礼拝の後は、
自宅でお茶とスィーツ。クリスマスならではのお菓子「レープクーヘン」「バニレキプフェルン(これはオーストリアらしい)」を頂きます。その後はイブのディナー。シャンパンの乾杯で始まります。友人の料理上手な旦那様が今年はスープとメインディッシュを担当し、Lammkeule(ラムのもも肉)のローストを作ってくれました。友人の作ったサラダも含め、全て絶品。ジューシーで柔らかいLammkeuleに感激。自分でも作ってみたくなりましたが、日本に帰ったら、これだけのラム肉の塊は手に入らないだろうなあ。。。

ワインで大人はほろ酔い、お腹も一杯になったら、お待ちかねのプレゼント交換です。私は普通の家庭のクリスマス・イブに参加させてもらうのも、更にプレゼント交換まで参加させてもらうのも初めてでしたが、お互いに相手の事を思いながら選んだプレゼントが入り乱れ、驚く声や笑顔、おしゃべりが溢れて、「これは楽しいー!」と感激しました。日本のお歳暮もお年玉も、こんな感じで渡し合えたら、もっと楽しいのではないかと(笑)娘はクリスマスプレゼントというものはサンタクロースが持って来るだけだと思っていたので、意外な展開に大はしゃぎでした。

子供達は真剣にプレゼントの品評会。

その後、子供達は早々に寝る支度をしてベッドに移動。二階の客間で次女を寝かしつけながら、既にパジャマ姿の長女に「階段降りて、みんなにおやすみなさいって言っておいで・・・」と促すと、大人達の「Haruka, Träum schön!(良い夢を見てね, はるか!)」「Gute Nacht!!(お休みー)」という言葉が聞こえつつも、なかなか2階に帰って来ません。後で聞いてみると、長女が「Frohe Weihnacten! Gute Nacht! (良いクリスマスを!おやすみなさい!)」と挨拶したのが可愛かったそうで、盛り上がっちゃったらしいです。
娘曰く、「Gute Nacht(おやすみなさい)だけじゃなくて、Frohe Weihachten!(クリスマスおめでとう!)も言った方が良いなって思ったの」だそうです。4歳児なりに思いがあるようで(笑)加えて、「Träum schön!は良い夢を見てねって意味だよ」と私が言うと、「うーん、早く寝なさいって意味だよ」という言葉が返って来て苦笑してしまいました。幼稚園のお昼寝の時などに言われて来たのかもしれません。

子供達が眠りについたら、後は友人のお母様にお任せして、友人夫婦と私はご近所さん家に移動。ワインを飲みながら、夜更けまで、おしゃべりを楽しんで帰りました。正直、子供が生まれてから、夜更けまで、大人だけでお酒を飲みながら語らうなんて発想は皆無になってしまっていたので、なんだか懐かしい様な、不思議な気分でした。なんとなく日本的な感覚だと、「子供が生まれたら、育児に全て捧げろ〜。自己犠牲が美徳だ〜」という観念に親自身も周りも捕われがちですが、こんな形の息抜きなら全然ありだなーなんて考えました。まさに「所変われば・・」です。海の向こうの子育て事情はいつも違う視点を与えてくれます。

そうして翌朝は遅い朝食を家族揃って頂きます。お茶は・・・・前日、私がプレゼントした急須と湯のみ茶碗のセットで「GYOKURO(玉露)」を頂きました。洋食に玉露。。うーん、何か違う様な・・(笑)急須と湯のみ茶碗は、友人一家とリビングのインテリアのイメージと合う様にと思って選んだのですが、我ながらしっくり家の雰囲気に合っていて我ながらうっとりニヤニヤ。友人やその旦那様が、時折、茶碗を持ち上げて見ながら、にまーっと笑い「これいいわー、ありがとう!」と何度も言ってくれたのも嬉しかったです。

朝になって明るくなり気が付いたのですが、久しぶりの友人宅の庭には木の上に小屋が建てられており、びっくり!まるでハックルベリーフィンです。幼い頃、本気で憧れており、家の前の柿の木の上に小屋をつくる想像など良くしていたくらいなので、もう三十路も終わりに近づきましたが、とってもうらやましかったです。


娘は優しいお兄ちゃんが大好き。朝から、かなりまとわりついておりました。これは別れがさぞかし大変だろうと思いきや、「サンタクロースがお家にプレゼント置いて帰ってるかも」の一言で、あっさり退散することが出来ました。



二児を抱えての12月。特に1歳児と冬に遠出する気力も意味も感じなかったので、近場をじっくり堪能したアドベント&クリスマスでした。最後は友人の心遣いで、ドイツ家庭のほのぼの温かいクリスマスも体験できて、思い出深いものになりました。感謝!