散歩する国民


「シイタケたくさん食べて、日光をたくさん浴びなさいよー!」と言われる。ドイツで日光を浴びることのできる量は日本人には少ないのだそうだ。毎日こんなに日が長いと、俄かには信じがたいが、冬などひどいもので、ドイツ人にはうつ病が増えて、日光セラピーに通う人も多いのだそうだ。

そんなこととは、あまり関係ないが、市場で「シイタケ」を買い過ぎたので、乾燥ポルチーニ茸と一緒に「きのこたっぷりリゾット」にして、大量に摂取したのが昨夜のこと。

「さて、昨日はシイタケをたくさん食べたし、ライン川あたりにお散歩に出て日光浴でもしようかしら」と思っていたところ、ドイツ人の友人から「Kaiserswerthまでお散歩しない?」とお誘いが。Good timing!と二つ返事でOKした。Kaiserswerthはどこにあるのか知らなかったのだけれど。

家まで歩いて迎えに来てくれたので、彼女の歩かなくてはならない距離・履いている靴を考えると、そう遠い場所ではないと思ったのだか、甘かった。ドイツ人は散歩好きで有名なことを忘れていた。ライン川沿いを歩くこと2時間半!ようやく目的地のKaiserswerthの「対岸」までたどり着いた。彼女の予定では、そこからフェリーで一分半掛けて、対岸に渡り、Kaiserswerthを散策して、「市電」で、私達の住むデュッセルドルフまで帰ってくるつもりだったらしい。しかし・・・・近頃やってきた移動遊園地の影響で(街を挙げての大イベントなのだ)、フェリーが運航休止になっていた。。。。

「対岸に渡ることができない!」=「市電に乗って帰れない」 =「また片道2時間半を歩いて帰らねばならない!!」時計はもう6時を回っていた。くらくらっと来たのだけど、気を取り直して、また来た道を帰り始めた。結局、しばらく歩いて、バスが通っていることを発見し、10数キロを歩いて帰らずには済んだのだけど。お散歩というより「遠足」な日曜の午後となった。

とは言え、おひさまでキラキラ輝くライン川のほとりを女同士でお喋りしながらのお散歩は話も尽きず、道端の野イチゴ(栽培しているかのようにたくさん生えている!)など口にしながら歩けば小学生に戻ったみたいで、ドイツ人のお散歩が好きな理由が少し分かった気がした。

うーん、シイタケ+お散歩効果で今夜は私の中でビタミンDがたっぷり生成されているに違いない。