壊すことについて
ドラスティックな環境の変化。
私を知らない人・私の知らない人と一から築く関係。
過去の蓄積が通用しないやり取り。
誰かの助けが無くては成立しない生活。
10年も同じ場所にいると、無意識に既にある知識・関係に寄り掛かって、 心機一転、新しく始めることが、 どこか億劫になっている自分がいたように思う。
相手を理解したくて、一生懸命、耳を澄ますこと。
理解してもらいたくて、自分自身にちゃんと目を向けること。
差し伸べられた手に素直に応じること。
真新しい生活での、そんな基本的な行為が、自分でも驚くほど、新しい視点を与えてくれる。
積み重ねたら、壊す。
いくつになっても、怖がらずに。何度でも。
完全にゼロなんかにはならない。