見かけによらず

Erike2008-07-28

Markt(市場)で買ったPfirsich(桃)が、見かけによらず絶品だった♪

白桃を上から潰したような平たい桃。目の前の家族連れが買ってその場で食べていて美味しそうだったから、買ったのだけれど、日本の白桃と同じレベルの上品な味わいで驚いた。イチゴもブドウも、基本的には日本産の方がおいしいから期待していなかったのに。

ところで、私はまだドイツの市場は初心者だから、実は、ひそかに周りの人がどんな風に買い物をするのか観察するようにしているのだけれど、耳を澄ますと、みんな並んでいる商品の原産地チェックに余念がない。

国産(ドイツ産)はOK。オレンジやトマトはスペイン産を好む。トルコ産やオランダ産は不人気。

EUが統一市場であるとは言え、添加物等の含有基準は細かいところまでは標準化されていないらしい。特にオランダの食品の添加物の量は、こちらではあまり評判が宜しくない。添加物を入れる代わりに、ちゃんと表示するというのがオランダのルールなのだとさ。ドラッグに寛容な国は添加物にも寛容なのかな...。

オランダと言えば、チューリップやチーズ、風車のイメージが強いのだけど、さすが、世界有数の一人あたりGDPを誇る国だけあって、のんびりしたイメージとは違い、農業も効率性重視なのかもしれない。こんなところからもお国柄が見えてくる。

「Eriko,オランダのリンゴは一か月放置しても何も変わらないんだよ!」と熱心に語るドイツ人を見ていると、食の安全確保は、世界共通の課題なんだなとつくづく思う。