静かな湖を持った人達のこと
「人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ
田沢湖のように深く青い湖を
隠し持っている人は
話すとわかる 二言 三言で
それこそ しいんと落ち着いて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖
教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ 茨木のりこ」
ドイツに来たことで、同時期に欧州にいる古い友人と久しぶりに再会できたり、連絡をを取る機会が増えた。また広島にいるときは「いつでも会えるから」と忙しさにかまけて、おざなりにしてしまっていたコミュニケーションが復活したりもしている。
表面的に賑やかな人か、静かな人かは関係ない。「心の底に静かな湖を持った人達」との友情は続いていく。
遠く離れていても、ずいぶん長い間会えなくても、昨日まで会ってたみたいな自然さで再会できる。いつ会っても変わらない友人のなんと頼もしいこと。
時には更に「静かな湖を持つ」奥様まで連れての再会であったり、夫について渡った異国の地で、到底私には出来ないような精神力のいるビッグ・チャレンジをしている話を聞かせてくれたりと、新しいニュースもついてきたりするので面白い。
こちらにきて、新しい出会いを重ねながらも、これまでの人生で素敵な人にたくさん出会う幸運に恵まれてきたんだなぁと考えちゃたリする秋です。