ベックマン

今朝、会社の同僚が、「エリコにプレゼントをもってきたよ♪」とにっこり笑って、写真のベックマンなる、パンで出来た人形をくれた。(人形の形をしたパンというべきか)

「うーん、せっかくだから、ドイツの風習も知ってもらわなくちゃね」と彼女がうやうやしく、エヘンと咳ばらいを一つしてから、説明してくれたベックマンとは、11月のカトリックの聖マルティン(Sankt Martin)祭にちなんだもので、慈愛の人、聖マルティンは自らの体を食べ物として人々に与えたことから、人の形をしたパンを11月に食べるんだとのこと。

うーん。どこかで聞いたことのある話だ。。。。。と考えて、思い当たった。

そうだ!アンパンマンだ!

正義の味方、アンパンマンは、お腹を空かせた人達を、自分の頭部(アンパン)を与えることで救っている。小さい頃、初めて絵本でこの突飛でおいしそうな話に出会った時、妙な感動を覚えたのだけれど、この話にそっくりだ。もしや、やなせたかし氏は、この聖マルティン祭からは発想を得たのかな。それにしても自分の体を食べさせるとはなんという無茶で、荒唐無稽なはなしだろうか。。。キリストが与えたのはさすがに自分の体じゃなくて、それになぞらえたパンと葡萄酒だったはずなのに、変だねぇ。。。。。と思って家に帰って、インターネットを見てみた。

そして正確な聖マルティンの逸話は。。。。。。。。説明された内容と違ってた!

マルティンが貧しい人達に差し出したのは、もちろん、体じゃなく、自分のマントを切り与え、寒さをしのがせたというのが本当のストーリでした。やなせたかしさん、想像力を疑ってごめんなさい。

それにしても、危うく、間違ったストーリーでベックマンを理解するところでした。でも、おいしかったから、許す!(笑)