自虐的な習いごと

インナーマッスル劣化に歯止めを掛けるべく、近所のバレエスタジオに通い始めました。同じような目的で参加している三十路がきっといるはずと、勝手に予想して参加してみると、恐ろしいことにクラスメートは皆20代の可愛いドイツ娘達ばかり。「きゃーみんなきゃわゆいわ〜」と中年おじさんの様にテンションが上がりましたが、同時に一抹の不安も覚える私。

「私が子供もいるのに、夜のレッスンに講師としてきてるのは何故だと思う?初心者へのレッスンにはインスパイアされることが多いからなのっ!」と、しょっぱなから熱く語る先生はブラジリアン。バレエといえば、「アン、ドゥ、トロワ。。。」とフランス語でたおやかに行われるレッスンのイメージがありましたが、ポルトガル語なまりのドイツ語で「アイン、ツバイ、ドライっ!」とリズムを取られると、なんだか、硬くて笑ってしまいました。

しかし、それもつかの間、20代の体の柔らかいギャル達とは違い、子育てにかまけて超運動不足の私は、レッスン後半にさしかかる頃、腹筋と足の筋肉が同時につってしまったのでした。腹筋がつるとは人生初めての経験。どうやら私の運動不足は末期的状態だったようです。さすがに恥ずかしくてしらーっと何事もないかのような素振りで乗り切ったのですが、痛いやら、情けないやら。
私以外のクラスメートは、聞いてみると、ダンス経験があったり、ヨガをかなり本格的にやったりしているようで、みんな既に姿勢も良く、柔軟性たっぷりの様子でした。

劣等感一杯のレッスンではありましたが、既に来週が楽しみです。誰かの妻でも母でもない時間って、やっぱり少しは必要です。