Stay hungry, stay foolish...

大学院の入学を来週に控え、娘の幼稚園の契約アップデートやら自分自身の身辺整理で気忙しくしております。そんな中、入学予定の大学院の一年先輩の学生さんから、同じ専攻の学生達で作るメーリングリストの案内とFacebookでのグループ登録の案内が来ました。「これによって、本格的に授業が始まる前に、質問したり、一緒に集まって親睦会をしたり出来るからね!」とのことです。

Facebookのグループ内の書き込みを見てみると、「今夜、誰かご飯一緒に食べよう!」という軽い話題から自分の研究の話まで、色々学生生活に活用しているみたいです。うーん、今時の学生事情は違いますね。私が大学生の頃と大違いです。

そして昨日、そのFacebook掲示板(?)では米国アップル社のCEO、スティーブ・ジョブズの退任が話題になっていました。私が研究予定の戦略的デザインマネジメント(クリエイティブな思考や開発プロセスを含めての広義の意味での『デザイン』を如何に経営やブランド構築に活用するか)という領域では、スティーブ・ジョブズなんて、それはもう、お手本中のお手本のような人なのですが、やはり、同じ専攻だけあって、関心が高いようです。

と言うことで、何だか久しぶりに、彼がスタンフォードの卒業生に送った名スピーチを見たくなり、映像を探してみました。今では見る影もなくやせ細ってしまったスティーブ・ジョブズと比較すると、とても切ない気持ちになりますが、やはり何度見ても、沢山の実体験に基づいた素敵な言葉が散りばめられていて、ぐっと来ますね。

以下、少し抜粋を。。
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「時に人生にはレンガで頭を殴られるような酷いことが起こります。でも信じることを忘れないで。僕が動き続けられたのは自分がやっていることが好きだったからです。君たちも愛するものを見つけなくてはいけません。それは仕事でも恋愛でも同じこと。これから仕事が人生の大きな割合を占めることでしょう。本当に満足を得たいのであれば進む道はただひとつ、それは自分が素晴らしいと信じる仕事をやること。さらに素晴らしい仕事をしたければ、好きなことを仕事にすること。もし見つからないなら探し続けなさい。留まらないことです。その他すべての心情と同じように、それが見つかったら、すぐ分かります。そして良い恋愛と同じように年々状況は良くなっていきます。だから探し続けて。留まらないで。」

「僕が17歳のときに読んだ本にこんなことが書いてありました。
『もし君が一日一日をそれが人生最後の日だとして生きれば、間違いなくその通りになる日がくるだろう。』
とても印象深い言葉だったので、それ以来33年間、僕は毎朝鏡を見て、自分に問いかけるようにしています。
『もし今日が自分の人生最後の日だとしても、おまえは本当に今日やろうとしていることをやりたいか?』
それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、何かを変えなくてはいけない、と考えるのです。自分がすぐにでも死ぬかもしれないと、常に心に留めておくことは、僕が今まで大きな決断を下す際に採って来た、最も重要な方法の一つです。なぜなら、ほぼ全てのこと、他人からの期待、プライド、失敗や恥への恐れなど、、、これらのことは死に比べれば、何でもないからです。後に残るのは本当に大事なことだけです。自分もいつかは死ぬと考えることは、自分が何かを失うと考えてしまう落とし穴を避ける最良の方法です。君達はもう既に裸であり、失うものは何もない。自分の心に従わない理由なんてないのです。」


「誰も死にたくはありません。天国に行きたい人でも、その為に死にたくはないでしょう。それでもしかし、死は我々が共有する到達点なのです。未だかつて死から逃れられた人間は存在しません。そして死とはそうあるべきものなのです。なぜなら「死」は「生」による唯一で最高の発明だから。死とは人生の交換係なのです。つまりそれは新しいものの為に老いたものを取り除くのです。現在、新しいものとは、君たちのことです。でもいつの日か、今からそう遠くない未来に君達も老いてきて、取り除かれるのです。オーバーな表現を使ってすみません。でも実際、これは真実です。君たちの時間は限られている。だから他人の人生を生きて時間を無駄にしたりしない方がいい。定説に引っかかるな。他社の考えた結果に基づいて生きたりしてはいけない。他者の意見の中で自分自身の本当の声を見失うな。そして、最も重要なことは自分自身の心と直感に従う勇気を持つことだ。それらはもう君が本当に何になりたいのか知っている。それ以外はすべて二の次だ。」

「写真の下には、こう書かれていました。 "Stay hungry, Stay foolish." それは廃刊に当たっての彼らなりのお別れの言葉でした。"Stay hungry, Stay foolish." 僕は常に自分自身がそうあり続けたいと願い、今ここで卒業に当たり新しい人生をはじめる君たちにも是非そうあってほしいと願います。。
"Stay hungry, Stay foolish.ハングリーであれ、バカであれ" 」
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ここ数年、専業主婦&子育てライフにどっぷり漬かっていたので、ついつい何かにつけて収まりきっちゃっている自分にハッとすることがあります。来週からの学生生活、不安はどっちゃりありますが、「Stay hungry, stay foolish」でありたいなぁと思うのでした。