Studieren mit Kind


いよいよ来週、7月以降のリサーチ計画を、二人の修論指導教官に見てもらい、OKが出たら、私の夏学期が終わります。

実は、妊娠初期にインフルエンザとその合併症で、寝込んで動けなかった時に、母親不在状態に娘をしてしまったのが、かなり精神的にこたえてしまったのと、ドイツの救急医療に不信感を抱いてしまったので(訪れた病院の体制と医者が悪かったのかもしれませんが、、)、出産は日本に里帰りすることにしました。もう若くも無いですし。。。

スムーズに事が進めば、産後一ヶ月後くらいに、さくっとドイツに舞い戻るつもりなのですが、やはり、出産までの数ヶ月をドイツで過ごせないのは、このままで行くと研究上はハンデ以外の何物でもありません。何とか、これを逆に利点に出来ないか考えた結果、日本でのリサーチを研究計画に含めることにしました。指導教官達も、その方向性はサポートしてくれたので、来週はその詳細を詰めることになります。これでOKが出れば、とりあえず、子供が生まれるまでの学習計画は目途がつきます。

しかし・・・・本当に大変なのはBaby様がお生まれになってからです。只今、海外で会社の都合により早めに復帰した友達に体験談を聞いたり、うちの大学が在学生向けに発行している「Studieren mit KIND(子連れで学ぶ)」と題された冊子を熟読したりして、情報収集中です。学内に相談窓口もあるそうなので、夏休みまでに行ってみようと思っています。

ちなみに今、ドイツ国内の大学生の5%(94000人)は一人以上の子供の親なんだそうです。22歳で卒業したら、社会に出てそれきりと言うのが基本の日本と違って、産・学を行ったり来たりして、産業界の知をアカデミズムに、アカデミズムの知を産業界に生かしているのかなぁと感じます。実際、学部の授業であっても、企業との共同プロジェクトがかなり頻繁にあります。某ドイツの大手自動車メーカーと、女性の為の車のコンセプト作りや将来のカー・オーディオのコンセプトスタディなんて、自動車関係者にとっては、とても興味深いものもあります。

まぁ、そもそも、簡単に卒業させてくれないし、授業料も無料なので、やたら長く大学にいるって話もありますが(笑)