ビザ発給

今日は次女の滞在ビザを入手する為、外国人局に行ってきました。一ヶ月前からお役所にアポイントメントを取っての申請ですが、先週になって急に「出生証明書(ドイツ語翻訳版)」が必要だと言う説が浮上して来ていました。この証明書を入手するには日本から戸籍抄本を手に入れ、更にそれをこちらの領事館に提出するという面倒なプロセスが必要です。戸籍抄本は日本から送ってもらう必要があるので、そのリードタイムを考えると、元々のアポイントメントは延期せざるを得ないのですが、「なんとかなるかもしれないから、取りあえず行ってみて」と勤務先から言われて、「取りあえず」約束の時間に訪問しました。

そんな適当な感じなので、、という訳ではありませんが、天気も悪いし、娘のビザ用写真をちゃんと写真館に行って準備するのが面倒だなーと思った私。なんとか乳飲み子でも外人局のロビーにあるインスタント写真機で、さくっと撮れないものかと考えて、家から密かに(?)白いタオルを持参し、撮影ボックスに娘と入り、頭から被って自分の姿を隠して撮影しました。娘がうまく正面を向いたままでいてくれたので、見事、一回で撮影成功。所要時間わずか5分で「なんちゃって証明写真」が完成しました。

出来上がりはこれ。髪がトサカヘアになっていますが、まぁご愛嬌。

結局、出生証明書は求められる事も無く、写真にもケチはつかず、すんなりのビザ発給でした。デュッセルドルフでの日本人駐在員家族の滞在ビザ発給は、会社の後ろ盾もあり、あっさりしたものです。以前、単身赴任でこちらに来た際のビザ審査の際は、同室にトルコ人らしき一家が申請に来ていて、沢山の書類を提出しながら、なんだかネチネチとしぶられながらやり取りしていたのを目撃しました。戦後の労働力不足の時代と違って、今ではドイツへの「移民」となると、国の財政難に伴い、ビザ発給はかなり渋られていますから、そんな光景は、偶然居合わせた私でも切なくなるような雰囲気でした。

そうは言っても、駐在員妻の貰えるビザは働く権利無しのプー太郎ビザなんですけどね。こちらの駐妻友達に米国のトップスクールのMBAホルダーがいらっしゃるのですが、先日、遊びに行った際も、「働きたーい」と話されてました。さっぱり、すっきり、聡明な、そのお姉様なら、労働ビザがあれば、こちらでも良い仕事されるだろうなぁと思うと、働き盛りの駐妻達の労働力を世の中に資することができない状態は、何だか勿体ないような気にもなります。まぁ、その時も話したのですが、このアイドリング期間が、結構視野を広げてくれたので、個々人の人生にとっては、それはそれで面白い状況ではあるのですが。

彼女にせよ、私にせよ、確実に以前とは違う職業観を持っているのは確かです。ムフ。